水は健康的な筋肉を維持するためにベストな飲み物です。
筋肉をつくるための栄養素を全身の細胞に送り込み、同時に身体中の毒素や老廃物を体外に出す運搬の役目を果たします。
地中海食のメソッドでは日常の基本的な飲み物はズバリ「水」です。
日常的に水を適度に摂取することで、筋肉を合成しやすい身体をキープすることができます。
筋肉を最強に維持する「水」の効能
筋肉の成長を常に促す
日常の水分補給の持続は、筋トレによる筋肉の成長をスピードアップします。
筋肉を合成しやすい身体をつくるために、適切な水分量を保つライフスタイルが理想的です。
脂肪をエネルギーに変えやすくする
日常で水を飲むことで腎臓と肝臓の機能をアップし、脂肪を燃焼しやすくします。
身体に水分が不足していると腎臓のシステムが低下し、脂肪を燃やす肝臓にも負担がかかります。
主要栄養素のスムーズな消化吸収
筋肉を合成するためには材料となるタンパク質や炭水化物、脂質のスムーズな消化と吸収が必要です。
水分補給はこれらの主要栄養素の健康的な消化吸収の維持にも不可欠です。
栄養素の輸送と老廃物の除去
水は筋肉をつくるための栄養素の他、酸素を細胞に輸送する役割を果たします。
同時に、乳酸や二酸化炭素などのパフォーマンスを阻害する老廃物を全身から取り除きます。
水分不足は毒素の滞留につながるので注意が必要です。
関節のコンデションを維持する
筋トレ中は「関節」が思っている以上に激しい動きをしています。
水分維持の習慣は関節間のクッション性や潤滑性も保ってくれます。
アスリートやボディービルダーは一般的に関節を痛めやすいのですが、これは水分補給の不足が主な原因だといわれています。
関節の健康を維持することは長期にわたるトレーニングで重要な項目です。
筋トレ中のパフォーマンスを維持する
筋トレ中に水を適度に補給すると、コンディションを維持しやすくなります。
具体的には‥
・栄養素を身体中にスムーズに補給しエネルギー不足を防ぐ
・筋トレ中の血圧と適切な血液循環を維持
・筋肉の収縮を正常に保つ
・筋トレでヒートアップする筋肉の温度調整
筋肉は75パーセント程が水分で構成されています。
水分レベルが低下すると筋肉の合成がスムーズに行かず筋力も落ちていきます。
トレーニング中の筋細胞内の水分量の維持は、筋肉の破壊を防ぐためにも重要です。
アスリートの実験で脱水状態になると、コルチゾールがオーバーし筋肉増強がペースダウンした例もあります。
筋肉量が多いほど必要な水分量も多くなるので、より沢山の水が必要です。
筋肉はトレーニングで熱を発生しヒートアップしますが、水分補給により冷却し身体の温度を調節しています。
身体は筋肉から水に熱を伝達し、汗として皮膚から体外に放出しているのです。
例えると、車のエンジンが水なしでヒートアップして減速するのと同じような原理になります。
車と同様の筋肉の冷却システムを正常に維持することで、筋トレ中のコンディションを保つことができます。
汗は身体の代謝熱の80パーセント以上を占めています。
以上の通り、水は筋肉増強のシステム上、不可欠なものになります。
身体の大部分を占める水分の補給を意識したライフスタイルは、筋肉を合成しやすくするだけでなく生涯の健康維持に役立ちます。