筋力を維持するアスリート系地中海食の「ルーツ」

オリンピック発祥時にもとづく筋力を保つための栄養食

地中海食は、筋力を維持する身体をつくる食事として世界で最も歴史があります。

はるか昔の紀元前776年にギリシャのオリンピアで記録に残っている最初のオリンピックから、アスリートの筋力や持久力を維持するために現在まで引き継がれています。

オリーブオイルを多用した地中海食が日常だった古代のギリシャ人選手は強靭な肉体を持っていました。

持久力、スピードなどの運動神経に優れており、のちの研究で地中海食による効能が絶大だったことが判明しています。

 

古代ギリシャでは未精製パン、野菜、果物と植物系の食材が主食でした。

筋肉をつくるためのタンパク質は豆類がメインで、人口の多くが海に近い場所に住んでいたので、動物性タンパク質の主流は魚です。

これらの質の高いタンパク質により、競技によるアスリートの筋細胞のダメージの素早い修復と合成をスムーズに行うことができました。

アスリートは競技中は大量の炭水化物をエネルギーとして消費します。

未精製の穀物を使用した食事により消化器系の速度をゆるやかにし、持久力やスピードを維持することができたのです。

当時は精製されたものがほとんど無く、パスタもまだ存在していない時代でした。

アスリートにとって高度な筋肉を維持するタンパク質と、活動のエネルギーとなる炭水化物の必要性は古代から変わっていません。

 

さらにオリーブの塩漬は天然のサプリメントとして使われ、エネルギーとなる血糖値を維持するために水に蜂蜜を溶かしたものが現在で言うスポーツドリンクとして飲用されていたという説があります。

競技の勝者には地中海食の象徴であるオリーブの枝が贈られ、これは古代オリンピックが終焉するまで続いていました。

食事がアスリートにとって筋力やエネルギーを維持するために、当時から重要な要素だったことが分かります。

ギリシャは現代でも地中海食を定番とする主要国のひとつになっています。

 

地中海食とは

地中海食とはスペインやギリシャ、イタリアに住んでいる人々の伝統的な日常食で、オリーブオイルを多用した植物ベースの食事法です。

加工や精製をしていないホールフードがメインで、筋肉を健康的に保つ要素が揃っており、世界中で自然派のスポーツ愛好家に支持されています。

野菜やマメ科植物、未精製の穀物がメインで地中海で豊富に採れるシーフードや乳製品などのタンパク質、果物などが含まれます。

ユネスコの無形文化遺産でもあり、この地域の人々の健康度合いが高水準なことから、世界では一般的に健康を保つための最もヘルシーな食事というポジションで認知されています。

項目の中には適度な運動も含まれており、食事法というよりライフスタイルを楽しむ健康的な食文化といえます。

 

 

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